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公開日: トリビアの蔵

~鶴亀 web調査報告~

宗派の明確な差の1つに仏具の形があげられる。

真宗大谷派では燭台の鶴亀がそうであろう。

まだまだ途中なのだが某SNSでとりあげられた内容を

修正して載せてみたい。

卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍

発題:

一番低いところにいる動物と、一番高いところにいる動物とはよく聞きます。

生きとし生けるものが弥陀を讃歎してるってかんじかな。

インドでもヒマラヤにツルが渡るそうですし、南方には亀がいるでしょうし。

燭台のデザインは中国かもしれません。

ツルは千年、亀は万年、長寿を讃える道教の影響か。

毎日眺めて、不思議なデザインだなと、溜息をついております。

情報あれば、お願いします。

報告:

Yahoo検索ではご覧の通りです。

向こうのモノだったんでしょう。 

鶴亀の燭台は主として大谷派で用いているが、

『考信録』に「元は世間の調度で、室町まで、

祝言の床飾りであったと池坊の大巻にあり、

今は仏具に限るようになった。

唐にて道家の荘厳という説もあるが信じられず」とあり。

余間等には本派でも用いている。

http://www.amie.or.jp/daruma/Tsurukame.html

さて、鶴亀の燭台を用いる理由には諸説があります。

その一説は鶴と亀の足に譬(たと)え、

「鶴の足は長く、亀の足は短い。鶴の足も亀の足も、

それぞれ自らの特性であるから、長い足を切る必要もなく、

短い足にたす必要もない。ともにその特徴個性こそ尊重されるべきものだ」

というものです。

http://www.prati.info/c/back/butusji/42.html

燭台としては室町時代よりこの形式のものがあります

http://www.kyobutugu.co.jp/data/turukame/turukame.html

室町時代末期、この鶴亀燭台は時代の最先端を行くデザインのものでした。

お東さんはいち早くこれを取り入れたことになります。

デザイナーズブランドではないですが、格好良かったわけです。

中国伝来のデザインだったわけですが、

ティファニーの燭台的魅力があったのだと思います。

ですから、この鶴亀燭台がお東さんの寺院に登場したての頃は、

「なんて洒落ているんだろう」と門徒さん達は思ったはずです

http://blog.so-net.ne.jp/kogeisha/2006-10-11

なお堂内に朝鮮国より贈られた青銅製の祭礼用三具足

(みつぐそく、鶴亀の燭台と香炉、花瓶の3点)がある。

http://www.kyuhaku-db.jp/souke/yukari/index_05.html

発題者:

ご指摘のリンクをたどりました。

「38.三具足(ミツグソク)・四具足(シグソク)

香・華・灯の供養はインドで行われ、日本では平安時代、

香は火舎、灯は燈台を用い、花は華瓶に挿した。

中国三具足形式による荘厳は、

1338年編集の「百丈清儀」(ヒャクジョウシンギ)に見え、

鎌倉末期に禅と共に日本に伝わった。

室町時代には、華道の勃興にともなって書院の床飾りに取り入れられ、

禅宗以外の宗派でも仏前の荘厳具として用いれられるようになった。」

http://www.jade.dti.ne.jp/%7Eotera/gon6.htm

現在の声明や装束などは室町時代にほぼ固まったとは聞いているので、

三具足がそのころに広まっていたものを取り入れたというのは納得行きます。

しかし、平安時代の火舎、燈台、華瓶による供養と、

鎌倉末期に伝わった中国三具足形式との違いが分からないです。

親鸞聖人のころはどうだったんでしょうね。

床の間と荘厳の関係については、三具足の荘厳のうち、

燭台を抜いて、床の間飾りに取り入れたと考えていいんでしょうか。

現在の仏壇について、床の間がその起源である

という話しを聞いたことがあるのですが、

上の説ですと三具足形式はそれ以前からあったということになりますね。

報告2:

茶道表千家から

http://www.omotesenke.jp/chanoyu/4_1_5.html

室町時代には連歌とか茶会、生花など

室内芸能がさかんになりました。

そして唐物と呼ばれ中国から渡来する

美術工芸品を収集し、それらを室内に飾ることが

たいへん流行しました。それで唐物を飾る場所が

必要になったのです。

室内の壁に仏画を掛け、

前机に三具足(香炉・花瓶・燭台)をおいて

礼拝する風習がありました。やがてその構えを

造り付けるようになりました。それが押板です。

この押板がまず飾りの場所となりました。

僧侶は書斎に、机を張り出して明かりを

取り入れた付書院をしつらえていました。

また棚を設けて経巻や書物を収めていました。

こうした付書院や棚も飾りの場所に役立ちました。

Wikipedia「仏具」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E5%85%B7

f:id:jyoukouji:20070309112000j:image

(写真はとある門徒さんのお宅で見つけた

 鶴が亀に食を分けてあげているとされる形の鶴亀

 ※今では通常売られていない)

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Comment

  1. 久留米の俺 より:

    荘厳や仏具の意味について不思議に思うことがたくさんあるんだよな。
    いろんな人に聞いたり、調べたりすると、さまざまな答えが返ってくる。
    ただその答えについて共通して言えることは、本山が出した見解(答え)ではないと言うこと。
    つまり、荘厳の仕方、仏具の形は指定しているけど、詳しい意味合いについては、だしていないのである。
    本山が統一見解をだしてくれるといいのだけど、ださないからさまざまな答えがでてくるのだと思うんだよな。門徒さんの質問に答えるのは末寺なのによ。

    昔から疑問に思っていることがあって、大谷派の仏事になぜ餅を供えるのか。この意味わからないんだよね。本山に聞いてもだめでした。本山もわからないのに餅をそなえてるんだよ。 これでいいのかね。

  2. jyoukouji より:

    久留米の俺さん。待ってました!元気なコメント(?)ありがとうございます。確かに奉仕団で本山上がってもお内仏の給仕は時間上紹介で終わることが多いですよね。この文の内容は私が管理人している富山教区のコミュでされたものですが、一般的な教学ではなく、答えが出ないことを問答しあう共学とついています。おけそく(華束)は御提案として受けとらさせていただきます。富山と久留米では厳密な地域差はあるでしょうがまた報告します。

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